エスプリを効かせた白きフットボールアーカイブ!
2009年、フランス・パリで"SIMON PORTE JACQUEMUS(サイモン・ポルト・ジャックムス)"によって立ち上げられた"JACQUEMUS(ジャックムス)"。ブランド名には、亡き母への記憶が託され、フランスの暮らしやアート、映画、日常の所作から得た感覚を、簡潔で印象的なシルエットへ落とし込んできた。親しみやすさとモードを同居させる表現は、現代のフレンチブランドのなかでも独自の存在感を放っている。
"NIKE(ナイキ)"との関係は2022年に本格始動。アウトドアの文脈を持つ"AIR HUMARA(エア フマラ)"を、ミニマルな配色と官能的なディテールで再解釈したことから始まり、その後も"J FORCE 1(ジェイ フォース 1)"、"AIR MAX 1(エアマックス 1)"、"MOON SHOE(ムーンシュー)"へと展開を広げてきた。共通しているのは、"NIKE"が培ってきたスポーツの機能美を、"JACQUEMUS"らしい余白のあるエレガンスへ変換する視点。競技のために生まれたプロダクトを、日常のスタイルへ自然に引き寄せる手腕にある。
今回の一足は、2026年のフットボールカルチャーを見据えた"NIKE"の"X2"プロジェクトから登場する。7つの代表チーム、7組のクリエイター、7つの地域スポーツ団体を結び、ピッチ、ストリート、コミュニティをつなぐ試みで、フランスでは"JACQUEMUS"が"LES BLEUS(レ・ブルー)"を担当。地域の若者をスポーツで支援する"SPORT DANS LA VILLE"もパートナーに名を連ね、フランスらしい品の良さとフットボールへの情熱を重ね合わせている。その足元を飾る"CRYOSHOT(クライオショット)"は、ナイキのクラシックなフットボールブーツを街履きへと置き換えるシリーズ。スタッドをクリアアウトソールで包み込み、スパイクの視覚を残しながら、ストリートで履けるスニーカーとして再編集している。
ベースとなる"TIEMPO R10(ティエンポ R10)"は、2006年に"RONALDINHO(ロナウジーニョ)"のために用意された、ナイキ初のフットボール選手シグネチャーコレクション。柔らかなレザー、クラシックな構成、ボールタッチを重視した設計思想など、華やかなプレーと職人的な作りが交わるブーツとして記憶されている。今作では、その歴史をクリーンなホワイトレザーで包み込み、キルティング状のステッチやサイドのスウッシュまで同色で統一。甲元に折り返されたレザーパーツ、控えめなヒールのパネルワーク、低く流れるシルエットが、競技靴の存在感を端正なドレス感へと引き寄せている。半透明のソールにはスタッドを閉じ込め、ヒール側にはレッド、前足部にはブルーをにじませることで、フランス国旗を思わせるトリコロールをさりげなく表現した。
海外では2026年にナイキ取扱店にて発売予定。価格は未定。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。





