ナイキの黎明期に誕生した一足をフォーカス!
2009年に"SIMON PORTE JACQUEMUS(サイモン・ポート・ジャックムス)"が創立したフランス発のファッションブランド“JACQUEMUS(ジャックムス)”。南仏プロヴァンスを思わせるカラフルでミニマルなデザインが特徴で、遊び心にあふれたコレクションを展開している。2025年秋冬コレクションはパリのリュ・レイヌワールにある、フランスの先駆的建築家オーギュスト・ペレが設計したアパルトマン内部で発表され、テーマ"LA CROISIERE(ラ・クロワジエール)"のもと、まるで1950年代からそのまま届いたようなスタイルを提案した。
また、“NIKE(ナイキ)”とのコラボレーションに、新たな一足が加わった。ナイキ創成期にまで遡る1972年、共同創業者"ビル・バワーマン"が生み出した歴史的かつ象徴的なモデルにフォーカス。アポロ11号の月面着陸で宇宙飛行士が残した足跡から着想を得たゴムソールが革新的で、このシューズ名の由来にもなっている。最初のナイキスニーカーは“コルテッツ”として知られるが、この“ムーンシュー”こそ、当時“ブルーリボンスポーツ”という社名だったナイキのテクノロジー革新を象徴する始まりの一足である。フラットで足に密着するシルエットに加え、オリジナルモデル由来の黄ばみやシワ感、そしてゴツゴツとしたワッフルソールまで、ジャックムスは忠実に再現。コレクターから極めて高い評価を受け、2019年のサザビーズオークションでは437,500ドルの落札額を記録したこのスニーカーへの壮大なオマージュとなっている。
海外では2025年にJACQUEMUSにて発売予定。価格は未定。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのTwitterやFacebookなどで報告したい。