フットボールの名作を、セイルとパープルで上品に彩る!
細身のシルエットに薄いソール、そしてサイドを大きく横切るスウッシュ。その軽快な見た目に、アメリカンフットボールの競技場で培った機能を受け継ぐ、"NIKE(ナイキ)"の"ASTROGRABBER(アストログラバー)"。開発の背景には、人工芝の普及に伴うグリップの課題があった。オレゴン大学のオーツェン・スタジアムでは、濡れた人工芝で足元を滑らせる選手も多く、ビル・バウワーマンとジェフ・ジョンソンが新たな接地の仕組みを追求。1972年の試作を経て、1974年に登場したアストログラバーは、ワッフル状のアウトソールでターフを捉えるナイキ初期のフットボールシューズとなった。
長らくアーカイブに眠っていた同作が再び脚光を浴びたのは、2024年の"BODE(ボーディ)とのコラボレーション"。アメリカのスポーツウェアの歴史に目を向けたエミリー・アダムス・ボーディ・アウジュラが、ブラックとクリームの2色で復活させた。競技用として生まれた無駄の少ないデザインは、素材や差し色の魅力が伝わりやすく、現在のライフスタイルモデルでも際立つ個性となっている。
今回は、フルグレインレザーの質感を生かしたウィメンズ仕様が登場。アッパーは穏やかなセイルでまとめ、表面の細かなシボと縫い目が繊細な表情を作り出す。アイステイからつま先へ続く補強やヒール周辺にはギザギザの縁取りを施し、シンプルな白いレザーにクラシックなアクセントを加えた。履き込むほどに柔らかさを増していく素材も、このモデルのレトロな雰囲気によく似合う。
サイドには、くすみを含んだバイオレットダストのスウッシュを配置。丸みのある前方からかかとへと細く伸びるラインを、落ち着いたパープルで際立たせている。ソールはアッパーより少し濃いナチュラルカラーを選び、クリーム系の濃淡で統一。底面の四角い突起が側面からものぞき、薄底のすっきりとした見た目にターフシューズらしさを残した。フォームミッドソールとパッド入りの履き口で足当たりを整え、ラバー製ワッフルアウトソールが日常の歩行を支える。初期ナイキの素朴な魅力を、上質なレザーと控えめな色使いで引き立てた一足となっている。
日本国内では2026年10月12日よりNIKE.COMにて発売開始。価格は17,160円(税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。













