幻のサンプルを思わせる白赤の“AIR MAX 90”!
1987年、"NIKE(ナイキ)"のデザイナー"TINKER HATFIELD(ティンカー・ハットフィールド)"が手掛けた"AIR MAX 1(エアマックス1)"は、ミッドソール内部に隠されていた"AIR(エア)"を外から見せることで、ランニングシューズの機能をデザインの主役へと押し上げた。その革新をさらに鋭く進化させ、1990年に"AIR MAX III(エアマックス 3)"として誕生したのが、現在の"AIR MAX 90(エアマックス90)"である。ビジブルエアを囲むカセット状のパーツ、斜めに伸びるマッドガード、TPUアイステイ、ヒールパーツが作り出すスピード感は、初代よりも力強く、90年代のハイテクランニングを象徴する存在となった。なかでもインフラレッドを差し込んだオリジナルカラーは、"AIR"の視覚的なインパクトを強めた名配色として語り継がれている。
今回新たに浮上したのは、アーカイブの奥に眠っていた未発売サンプルをイメージした"LOST SAMPLE PACK(ロスト サンプル パック)"の一足。すでに同パックでは、"AIR MAX 1 LOST SAMPLE PACK(エアマックス1 ロスト サンプル パック)"が姿を見せており、白赤のクラシックなブロッキング、経年変化を思わせるクリームカラーのミッドソール、試作品のような余白を持つディテールで、架空のサンプルを現代に引き出すコンセプトを打ち出していた。"AIR MAX 90"版では、その空気感をより立体的なパネル構成へ移し替え、サンプルルームから掘り起こされたようなリアリティを強めている。
アッパーはホワイトのメッシュをベースに、ライトグレーのスウェードオーバーレイを重ね、マッドガードにはブラックを配置。アイステイの赤、ヒールタブの赤、そしてエアユニット周辺のウェッジパーツの赤が、オリジナルの"INFRARED(インフラレッド)"を強く意識した配色となっている。スウッシュは淡いグレーで控えめにまとめ、ビジブルエアを包むパーツとブラックのマッドガードが、AM90らしい重量感を際立たせる。ミッドソールはややクリームがかった色味で仕上げられ、未発売のまま保管されていたサンプルが時間を経て発見されたようなムードを演出。クラシックなAM90の定番要素を保ちながら、色のズレやヴィンテージ感によって、量産モデルとは異なる試作的な魅力を引き出した一足となっている。
海外では2027年春に発売予定。価格は未定。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。





