無骨な印象を与える切りっぱなしのワックスキャンバス素材!
1970年代後半、ドイツ連邦軍のインドアトレーニングシューズとして誕生した、通称"ジャーマントレーナー"。当時、"PUMA(プーマ)"との製造競争の末に"ADIDAS(アディダス)"が手掛けたこの一足は、ベルリンの壁崩壊後、軍の放出品として市場に流出する。そのミニマルで実用的なデザインに、ベルギー出身のデザイナー、"MARTIN MARGIELA(マルタン・マルジェラ)"が着目。自身のコレクションで発表したことが、ファッションシーンで評価される大きな転機となった。現在ではマルジェラの「レプリカ」ラインの象徴であるほか、"DIOR(ディオール)"や"COMMON PROJECTS(コモン プロジェクツ)"もこぞって同様のフォルムを取り入れるなど、時代を超えたマスターピースとして評価を受ける。
アディダスは、現代のファッションシーンに向けて"BW ARMY(BW アーミー)"として展開している。最新作では、アッパーにくすみ色のシルバー ペブルでまとめられたワックスキャンバスを採用し、タフな印象を演出。つま先やアイステイにはスウェードが配置されている。最大の特徴は、サイドのボーダーやヒール、シュータンに「ほつれ」を加えた切りっぱなしの仕様であり、履き込んだようなワイルドな印象を与える。その一方で、ライニングには上質さを感じさせるタンカラーのレザーライニングがあしらわれ、素材の対比が際立つ。ジャーマントレーナーというマスターピースを、あえて切りっぱなしのワックスキャンバスでアップデート。本来持つ無骨さや荒々しさを引き出している。
海外では2025年11月17日にアディダス オリジナルス取扱店にて発売予定。価格は€150。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。













