清涼感あるミントグリーンが絶妙なアクセントに!
1995年、"NIKE(ナイキ)"の歴史に名を刻む一足が、"A.C.G."ラインにも従事していたデザイナー、"SERGIO LOZANO(セルジオ・ロザーノ)"によって生み出された。"AIR MAX 95(エアマックス95)"である。彼がインスピレーションを得たのは、ナイキ本社があるオレゴンの雄大な自然。雨が大地を浸食して生まれる地層の美しさを、アッパーサイドのボーダーデザインへと落とし込んだ。さらに、シリーズで初めて前足部に"ビジブルエア"を搭載。その有機的で独創性に溢れるシルエットは、当時のスニーカーデザインの常識を覆すものだった。
その革新的なデザインは、日本では当初こそ知る人ぞ知る存在だったが、著名人の着用をきっかけに人気が爆発。特に初代カラー"イエローグラデ"は激しい争奪戦を巻き起こし、二次流通では30万円以上の価格が付くほどの社会現象となった。この熱狂は、ナイキがスニーカーシーンで確固たる地位を築く大きなきっかけとなった。誕生から30周年を迎える現在もその人気は神格化されており、スニーカー史の金字塔として輝き続けている。
その伝説的なシルエットを、現代のテクノロジーで軽量アップデートしたのが、2015年にデビューした"AIR MAX 95 ULTRA(エアマックス95 ウルトラ)"。象徴的なサイドのボーダー部分は特殊素材を熱圧着することで、よりシャープな印象へ。シューレースと連動するフライワイヤーがフィット感を高め、ソールから余分なパーツを削ぎ落とすことで、クッション性は維持したまま驚くほどの軽量化を実現している。
今回登場したのは、その"ULTRA"をクールなカラーで仕立てた最新作。ブラックからグレーへと移り変わる精悍なグラデーションを基調に、アイレットやビジブルエア、スウッシュといったキーパーツに清涼感あるミントグリーンを配置。ハイテクなシルエットと、洗練されたカラーリングが見事に融合した、スタイリッシュな逸足となっている。
海外では2025年にナイキ取扱店にて発売予定。価格は$190。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。