ホワイトレザーにファーグリーン! 72年オリジナルの息吹を再解釈!
その誕生は1972年。"NIKE(ナイキ)"の共同創業者であり、伝説的な陸上コーチ、そして発明家でもあった"BILL BOWERMAN (ビル・バウワーマン)"の手によって生み出された、ナイキ初の本格的なランニングシューズ、それが"CORTEZ(コルテッツ)"。その名は、当時ライバルであった"ADIDAS (アディダス)"のモデル"AZTECA GOLD (アステカゴールド)"に対抗し、16世紀にアステカ帝国を滅ぼしたスペインの征服者"エルナン・コルテス"に由来するという、なんとも挑戦的なエピソードを持つ。
愛嬌のある丸みを帯びたフォルムに、ナイキを象徴するスウッシュが大胆に駆け抜ける。当時としては画期的だったのは、硬さの異なる2枚の柔らかいスポンジラバーの間に、より硬質なスポンジラバーをサンドイッチのように挟み込むことで、クッショニングと衝撃吸収性を飛躍的に高めたミッドソール構造。このシンプルながらも完成されたデザインと機能性は、スポーツの枠を超え、70年代のウエストコーストカルチャーや後のストリートファッションシーンにも深く浸透。誕生から半世紀以上が経過した現在も、そのクラシカルなシルエットの魅力は色褪せることなく、新たなカラーや素材で次々とリリースされ、ブランドを代表する不朽の名作として、定番のポジションを確固たるものとしている。
最新作のアッパーは、クリーンなホワイトのレザーで包み込み、サイドを駆け抜けるスウッシュとヒールタブには、深みのあるファーグリーンを採用。このクラシックなカラーコンビネーションが、"CORTEZ"の持つオーセンティックな魅力を最大限に引き立てる。ミッドソールは、ホワイトをベースにアイコニックなブルーのラインが走り、アウトソールにはグリップ力に優れたのこぎり歯形のワッフルパターンを持つガムソールを組み合わせることで、レトロな雰囲気を一層強めている。今回のリマスター版では、トゥボックスの幅を広げ、サイドパネルを強化するなど、耐久性と履き心地の向上も図られている。シュータンもクラシックなナイロン仕様だ。
日本国内では2025年6月6日にナイキ取扱店にて発売予定。価格は12,430円 (税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。