一つの色が、カプセル全体の行方を決める!
小規模なカプセルコレクションの設計は、パズルに似ている。一つひとつのプロダクトに個性を与えながら、すべてを並べたときには同じ物語が立ち上がらなければならない。今回の"END. × ADIDAS SPZL"で、その接点となったのが"MUNCHEN II SPZL(ミュンヘン II スペツィアル)"の色だった。淡いグリーンを選ぶという一手が、同じコレクションに並ぶ"NEW YORK II OUTDOOR SPZL"の配色にも影響を与え、フットウェアとアパレルをつなぐ全体像を固めていった。
両者の共同作業は、"ADIDAS SPZL(アディダス スペツィアル)"の10周年を祝した2024年の"BY THE SEA"に続くもの。英国の海辺を着想源とした11ピースの初コラボレーションが成功を収め、2025年初頭から次の企画が動き始めた。"END.(エンド.)"が当時未発売だった2025年秋冬のサンプルから選んだのは、ランナー、レジャーシューズ、ロープロファイルのスウェードという性格の異なる3型。夏の発売にふさわしい新たな色と素材を与えるため、シューズからウェアまでを貫くカラーパレットを"END."側が持ち込んだ。
ロープロファイルを担う"MUNCHEN II SPZL"には、2種類のカラーサンプルが用意された。アパレルを含む全ピースとの相性を検討した末に選ばれたのが、柔らかなヘイローグリーン。この決定によってランナー役の"NEW YORK II OUTDOOR SPZL"にはティールを生かす余地が生まれ、3足それぞれの輪郭が明確になった。商品単体の完成度と、コレクション全体のまとまりを同時に整えるマーチャンダイジングが、最終的なデザインを動かした好例と言える。
ベースとなった"MUNCHEN II SPZL"は、1980年代後半のトレーニングシューズを思わせる流麗なロープロファイルと、テラスで支持された端正なスタイルを受け継ぐ。アッパーは淡いヘイローグリーンのピッグスキンスウェードで包み、コアブラックのスリーストライプスと凹凸のあるラバーソールで輪郭を引き締めた。サイドにはゴールドの"MUNCHEN II"を刻み、アウトソールには半透明のガムラバーを配置。ウーブン仕様のシュータンラベルにはトレフォイルと"MADE FOR END."を添え、インソールには"END."と"ADIDAS SPZL"のグラフィックを反復させるなど、共同制作の証を内外へ配している。
海外では2026年7月17日よりEND.の実店舗およびオンラインにて発売予定。価格はAU$205。













