日系移民のヘリテージとブラジルの熱気が交差!
現代のストリートウェアシーンにおいて、コラボレーションはロゴの羅列から「物語の媒体」へと進化している。その最前線に位置するのが、南米ブラジル・サンパウロ発の気鋭ブランド"PACE(ペース)"と、日本が世界に誇る"ASICS(アシックス)"による最新プロジェクトである。
2017年にフェリペ・マタヨシ氏によって設立された"PACE"は、自身のルーツである「沖縄系ブラジル人」としてのアイデンティティをデザインに落とし込むことで熱狂的な支持を集めている。2023年の"GEL-QUANTUM 360 VII"に続く協業第2弾となる本作では、アーカイブと最新バイオメカニクスを融合させたハイブリッド・シルエット"GEL-KAYANO 12.1(ゲルカヤノ 12.1)"がキャンバスとして選ばれた。
ベースとなる"GEL-KAYANO 12.1"は、2006年に登場した"GEL-KAYANO 12"の甲冑から着想を得たアッパー構造に、長距離ランナー向けに開発された"GEL-NIMBUS 17(ゲルニンバス 17)"のソールユニットを移植したハイブリッドモデルである。ミッドソールに搭載された"Dual GEL(デュアル ゲル)"と"FLUIDRIDE(フルイドライド)"が、都市環境においても卓越した衝撃吸収性と快適な歩行をサポートする。
本作のカラーウェイは、一見するとクリーンでミニマルな「クリーム/ブラック」で構成されている。しかし、通気性の高いグレーのオープンメッシュの上に、光沢のあるブラックのアシックスストライプを重ね、つま先とヒールには野性を暗示する爬虫類柄のエンボス加工パネルを配置。さらにアンダーレイには微細なドットパターンを忍ばせるなど、"PACE"が得意とする「デザイン・ツィーク(微細な調整)」の手法が随所に光り、圧倒的な立体感とラグジュアリーなニュアンスを生み出している。
そして最大のハイライトは、ヒール部分に配置された共同ブランディングである。無機質なモノクロームの中で強烈な求心力を持つ「小さな赤い凸状のドット」は、日本の国旗や沖縄の太陽を抽象化したものであり、フェリペ氏のルーツとヘリテージを純粋な形で刻み込んだ詩的な象徴となっている。
海外では2026年3月6日にPACEにて発売予定。価格は$160。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。














