【2026年発売予定】ナイキ ズーム スカイロン 11

2000年代後期の隠れた名作が復活へ！
"NIKE(ナイキ)"が進めていた超軽量・高通気性ランニングシューズの開発、その真っ只中である2007〜2008年頃に登場したのが"ZOOM SKYLON 11(ズーム スカイロン 11)"である。当時はナイキ創業者の名を冠した"BOWERMAN SERIES(バウワーマン・シリーズ)"と呼ばれるテクニカルな競技志向ラインを展開しており、本作もその一つとして展開された。その設計は、クッション性と柔軟性という二律背反を両立させる先進的な試みであった。
クッショニングには、前足部から後足部までフルレングスの"ZOOM AIR(ズームエア)"ユニットを内蔵。これにより、軽量ながら優れたクッション性と反応の良い反発性を足裏全体で実現。ミッドソール兼アウトソール素材には軽量で弾力性のある"PHYLITE(ファイライト)"フォームを採用。さらにアウトソールには、"NIKE FREE(ナイキ フリー)"シリーズで培われた深い屈曲溝が刻まれ、複数のブロックに分割されたセグメント構造が高く自然な柔軟性を実現した。
アッパーは「LESS IS MORE(より少ないほど良い)」を体現するミニマルデザインで、大判のオープンメッシュにて構成されている。中足部から前足部にかけてはTPU樹脂製のストラップが幾筋も走り、シューレースと連動して足を支えるサポート構造となっていた。ミッドソール中足部にはTPU製シャンクが組み込まれ、不要なねじれを防ぎつつ、ニュートラルから軽度のオーバープロネーション傾向のランナーに対応する適度なサポート性を提供した。
発売当時、"ZOOM SKYLON 11"は本格的なランナー層以外にはほとんど注目されず、派手なスニーカーブームの中では地味な存在であった。スピード練習用の軽量トレーナーとして位置づけられ、"PEGASUS(ペガサス)"ほどクッション重視ではなく、"ZOOM ELITE(ズームエリート)"ほどレーシング寄りでもない、中間的な立ち位置で訴求された。しかし、その完成度の高さから、2005年から2010年にナイキが発売したランニングシューズの中でも屈指の一足と評価されており 、後年になって「隠れた名作」として再評価されるに至ったモデルである。
海外では2026年にナイキ取扱店にて発売予定。価格は$135。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。