カリフォルニアの移民労働者コミュニティで育ち、チカーノカルチャーや労働者階級のストリートスタイルに深く根ざしたデザイナー、"WILLY CHAVARRIA (ウィリー・チャバリア)"。ラルフローレンやカルバン・クラインで培った経験を基に、2015年に自身の名を冠したブランドをニューヨークで設立。彼のデザインは、一目でそれと分かるオーバーサイズのシルエットが特徴であり、90年代のストリートウェアの影響を感じさせつつも、卓越したテーラリング技術によって洗練されたエレガンスを共存させている。素材選びや色使いにも自身のルーツや社会的なメッセージを込めることを信条とし、ファッションを通じてラティーノコミュニティや多様性の声を代弁する存在として、2023年にはCFDAの年間最優秀メンズウェアデザイナー賞を受賞するなど、現代ファッションシーンで絶大な支持を集めている。
その"WILLY CHAVARRIA"が、"ADIDAS(アディダス)"とのコラボレーションで新たに手掛けるのは、1984年のロサンゼルスオリンピックに向けて開発されたバスケットボールシューズの名作、"FORUM(フォーラム)"。足首を固定するベルクロストラップや安定性を高めるデリンジャー・ウェブといった当時の最先端技術を結集し、コートのアイコンとなった歴史的な一足である。今回のコラボレーションでは、そのクラシックなシルエットを、"CHAVARRIA"ならではの感性でアレンジ。漆黒のアッパーに鮮烈なレッドのスリーストライプスを走らせ、アンクルストラップには"CHAVARRIA"のロゴを配置。さらに、サイドの象徴的な"X"字型のパーツ上には、ゴールドで彼のシグネチャーが刻印されるなど、両者のアイデンティティが融合した特別なデザインに仕上げられている。
海外では2025年10月24日にアディダス取扱店にて発売予定。価格は€180。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。