攻撃的なシルエットの隠れた名作が復活へ！
90年代のハイテクスニーカーブームが過ぎ去り、各ブランドが新たなデザインを模索していた2000年代初頭。それは、"PUMA(プーマ)"にとって実験精神に満ちた黄金期であった。名作"MOSTRO(モストロ)"を生み出したドイツ人デザイナー、"PETER SCHMID(ピーター・シュミッド)"が2005年に手掛けた"BEISSER(バイサー)"も、その時代を象徴する一足である。「靴に牙を生やす」という大胆なコンセプトの下、世界500足限定で生み出されたこのモデルは、長らく伝説的な存在として語り継がれてきた。
その名の通り、"噛みつく"ようなアグレッシブなソール形状が最大の特徴。アウトソールには鋭い牙状の突起が並び、特につま先から側面にかけてはギザギザと張り出すことで、地面を捉える猛獣のような力強さを表現している。踵部分のプレート状パーツは、ブレーキ時の安定性を高めるヒールケージとして機能しつつ、その歯型のラグがデザイン全体の攻撃性を強調する。
アッパーは、通気性に優れた大ぶりのメッシュ生地をベースに、上質なスウェードのオーバーレイを配置。トゥバンパーやシュータンにはレザーをあしらい、異素材のコンビネーションが近未来的で洗練された外観を創出している。約20年の時を経て、現代のストリートファッションとスポーツの融合というトレンドを先取りしていたその独創性は、今まさに再評価の時を迎えている。プーマのアーカイブに眠っていた異形の傑作が、遂にその牙を剥き、現代に蘇る。
日本国内では2025年9月20日よりプーマ取扱店にて発売予定。価格は27,500円（税込）。今後新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。
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