年代物のような巧みな素材と色使いで奥行きを演出!
1970年代のランニングブームに合わせて誕生した“NIKE(ナイキ)”の“LD-1000(エルディー1000)”が、半世紀を経て再評価されている。“LD”は“LONG DISTANCE”の頭文字、数字には“年間1,000マイル走破”の願いが込められた。軽量ナイロンアッパーにスウェード補強、EVAを用いたフレア状ミッドソール、ワッフルアウトソールの高いグリップ力など、当時としては画期的なテクノロジーを結集。共同創業者“ビル・バウワーマン”と足専門医“ヴィクター”の知見を基に踵の厚みを増し、捻れや膝への負担を軽減した。発売当初は好調なセールスを記録したが、着地フォーム次第で膝を痛める懸念が浮上し一時リコールに至る。しかし真摯な顧客対応が逆にブランドへの信頼を高め、革新を恐れない“ナイキ”の姿勢を印象づけた。
太めのスウッシュが映えるレトロなルックスと機能美は現代のストリートにもマッチし、ファッションアイテムとして人気が再燃。最新作は70年代のデザインを現代の視点で再解釈したレトロなディテールが魅力となる。アッパーは目の荒いセイルカラーのメッシュパネルで構成し、つま先や踵、そしてアイステイ部分にはグレーの毛羽立ちのあるスウェード素材を採用。サイドを大きく横切るスウッシュにはブラックレザーを使い、ステッチをホワイトにすることで、年代物のような雰囲気を演出している。そしてミッドソールもクリームで、何年も置いてあり変色したかのようなヴィンテージ感を醸し出す仕上がりに。
日本国内では2025年7月21日にナイキ取扱店にて発売中。価格は16,060円 (税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。