創設者の想いが細部に宿るコラボレーションモデル!
ロンドンのアンダーグラウンドシーンから誕生したオルタナティブ・レーベル“APRON RECORDS(エプロン・レコーズ)”は、DJ/プロデューサーの“スティーブン・ジュリアン”によって2011年に設立された。ジャズ、ハウス、ソウル、ブギー、テクノの狭間にあるエレクトロニック・ミュージックを発信し、アーティストの実験精神を育むインキュベーター的存在として機能している。音楽レーベルでありながらファッションやストリートカルチャーとも深く交差し、レーベル主宰のジュリアンはアムステルダムのストリートブランド“Patta”とも親交が深い。2019年には"Patta Soundsystem"とのコラボ企画でレコード+キャップ+Tシャツのカプセルコレクション「Better Together」を発表し、さらに2021年には"Patta"と"NIKE"の“AIR MAX 1”キャンペーン用のサウンドトラックを手がけて、その音楽的センスでプロダクトの世界観を鮮やかに彩った。
そして2025年、“APRON RECORDS”と“NIKE(ナイキ)”のコラボレーションモデル“AIR MAX 180(エアマックス180)”が登場。90年代の名作ランニングシューズにレーベルのエッセンスが融合し、まず目を引くのは異素材使いの巧みさ。深みのあるチームレッドのアッパーにはレザーとシャギーなテリークロスを組み合わせ、モコモコとした質感がヴィンテージライクな雰囲気を醸し出す。サイドのスウッシュにはピンクオックスフォードで染めたカウプリント柄のレザーを配して遊び心をプラス。ヒールにはリザード柄の型押しレザーと“APRON”の刻印、その下のヒールカウンターには光沢を放つローズゴールドのパーツがあしらわれている。さらにカミソリの刃型をしたデュブレは、音楽に本格的にのめり込む前、2000年代に理髪師として働いていたジュリアンの過去を象徴。実際にカミソリのタトゥーを入れるほど熱中していたその経験が、彼の音楽活動の原点となったのだという。
今回のコラボモデルにはスペシャルパッケージが用意されており、ジュリアンの幼少期の写真が散りばめられている。なかでも、ロンドン・アクトンにあった叔母の美容院の地下室を自分のバーバーショップに改造して遊んでいた頃の写真は、本作のストーリーを象徴的に示す一枚。「ACTON / FAMILY / RAZOR / VORTEX」――ジュリアンが初公開時に示唆したこれらのキーワードに集約されるように、故郷アクトンや家族(叔母の存在)、バーバーの原点を象徴する刃物、そして渦(ヴォルテックス)のように巻き起こる創造的エネルギーが、この一足には凝縮されている。
海外では2025年にナイキ取扱店にて発売予定。価格は$150。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのTwitterやFacebookなどで報告したい。