Y2Kスタイルを"TISCI"流に再解釈!
若き日の苦境をクリエイションへ昇華し続ける“RICCARDO TISCI(リカルド・ティッシ)”は1974年、イタリア南部“PUGLIA(プッリャ)”州の港町タラントに生まれた9人兄妹の末っ子。父を早くに失い、家族とともにコモ近郊へ移住した少年期に、教会建築や宗教画が放つ荘厳な美へ魅せられた経験が、やがてファッションへの情熱を芽生えさせる。17歳で単身ロンドンへ渡り、“LONDON COLLEGE OF FASHION”を経て“CENTRAL SAINT MARTINS”に進学。卒業コレクションの高い評価がキャリアの扉を開き、イタリア国内で複数ブランドを渡り歩いたのち、2004年にセルフレーベルを設立した。
転機は2005年。“GIVENCHY(ジバンシィ)”のクリエイティブディレクターへ抜擢され、停滞していた老舗を劇的に再生。ゴシックや宗教的モチーフ、ストリートのエッセンスを交差させたラグジュアリー像は、2000年代後半のモードを牽引する存在となる。2017年に同職を離れ、翌2018年には“BURBERRY(バーバリー)”のチーフクリエイティブオフィサーに就任。クラシックなチェックやトレンチの遺伝子を再解釈し、モダンへ昇華したコレクションでブランドの刷新を成功させた。2022年に“BURBERRY”を退任後は、自身の名を冠したライン再始動が取り沙汰されており、次章への期待が高まっている。ティッシのデザインは、ゴシックや宗教的要素をベースにしながら、ストリートカルチャーやスポーツウェアの要素を取り入れることが特徴。彼はスポーツとハイファッションの融合に長け、特に"NIKE(ナイキ)"とのコラボレーションはその代表例。2014年には"AIR FORCE 1(エアフォース1)"をベースにした"RT AIR FORCE 1"コレクションを発表し、クラシックなバスケットボールシューズをモダンな視点で再構築。その後も、"DUNK LUX HI"、”FREE TRAIN FORCE FLYKNIT”、”AIR MAX 97 MID”など、エレガントさとスポーツの要素を兼ね備えたスニーカーを生み出し、ストリートとラグジュアリーの境界を曖昧にしたコレクションで大きな話題を作り出してきた。
最新コレクションでは、2003年に登場した、"SHOX(ショックス)"テクノロジーをフルレングスで搭載したランニングシューズ"SHOX TL(ショックス TL)"を採用。巳年にちなんだスネークパターンや取り外し可能な足首のカフ、そしてゴージャスなデュブレを取り付けるなど、ゴシックやストリートのエッセンスを巧みに盛り込みながら、アヴァンギャルドな仕上がりを完成させた。
海外では2025年3月1日にナイキ取扱店にて発売予定。
UPDATE
海外では2025年5月6日にfwrdにて発売開始。
価格は$180。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのTwitterやFacebookなどで報告したい。
■BLACK/BLACK-WHITE(HF7712-001)
■WHITE/WHITE-BLACK(IB8612-100)
■HABANERO RED/WHITE-BLACK(IB8613-600)