穏やかなブラウンに、レザーの風合いが映える"ITALIA 70S"!
薄く細身のシルエットに、スポーツシューズの原点を感じさせる"ITALIA(イタリア)"。その歴史は、ローマオリンピック開催を翌年に控えた1959年に遡る。"ADIDAS(アディダス)"のトレーニングシューズとして生まれた一足は、つま先の補強や低く抑えたソールなど、装飾よりも実用性を重視した構造が持ち味だった。その流れを受け継ぎ、1970年代の意匠を現代に取り入れたのが、"ITALIA 70S(イタリア 70S)"である。厚みで存在感を示すスニーカーとは異なり、甲からつま先へ滑らかにつながるラインと、地面に近いフォルムが魅力。アーカイブの素朴な佇まいが、現在のロープロファイルなスニーカーにも通じる新鮮さを備えている。
近年は"デニム仕様"や、ブラウンに淡いブルーを差し込んだ"オーロラコーヒー"など、素材と配色による展開も広がってきた。今回の新色は、柔らかなカードボードの色調を主役に、ワンダーホワイトとガムカラーを組み合わせた落ち着きのある仕上がり。サイドパネルにはワックス加工を施したレザーを使い、つま先を囲むT字型の補強とヒールには起毛感のあるパーツを重ねた。艶を強調しすぎない革の表面と毛羽立ちの対比が、同系色のアッパーに奥行きを与えている。
淡いクリーム色のスリーストライプスは、縁をギザギザに裁断したクラシックな仕様。シューレースを通すアイステイにも同色のレザーを配し、甲からサイドまで明るいラインを連ねた。注目したいのは、従来のモデルで特徴的だったX字のヒールデザインを変更している点。履き口に沿う淡色のパーツと、その下を覆うブラウンの補強を重ねることで、後ろ姿をすっきりと整えている。シュータンにはトレフォイル、サイド後方には箔プリントの"adidas Italia"ロゴを配置。大きな装飾を加えず、パーツの重なりと控えめなブランドサインで往年の雰囲気を残した。
足元はクリーム色のミッドソールとガムラバーのアウトソールを組み合わせ、その境目の上側には濃紺の細いラインを走らせた。暖かな色合いの中にわずかな寒色を挟むことで、横から見た輪郭が引き締まる。つま先へ巻き上がるラバーや底面の細かな三角形のパターンも、クラシックなトレーニングシューズらしさを伝えるディテール。長い歴史を持つシルエットを保ちながら、素材とヒールの構成で変化をつけた一足となっている。
海外ではフィリピンのアディダス公式オンラインにて発売中。価格は6,800フィリピンペソ。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。













