メタリックシルバーで未来的な装いへ!
2010年代前半、ランニング界を席巻した「ベアフット(裸足)」という概念。"NEW BALANCE(ニューバランス)"は、そのトレンドに応えるべく、2011年に"MINIMUS(ミニマス)"シリーズを始動させた。その中でも、クロストレーニング用途に特化し、2016年に登場した"MINIMUS UX200"は、シリーズの哲学を最も純粋な形で体現した一足として、知る人ぞ知る存在であった。
そのデザインは、徹底したミニマリズムの追求にある。アッパーは縫い目を極力排したシームレス構造で、ごく薄いミッドソールと"VIBRAM(ビブラム)"社製のアウトソールは、まるで「紙一重」のような極薄のフラットな形状を成す 。ヒールからつま先までの高低差をなくした"ゼロドロップ"設計は、足裏の感覚をダイレクトに地面へと伝え、人間が本来持つ足の機能を呼び覚ますことを目的としていた。
その極めてストイックな設計は、軽いランニングからウエイトトレーニング、ダンスエクササイズまで、幅広いシーンでその真価を発揮 。しかし、市場の関心が厚底のクッション性へと移行しつつあった当時、そのニッチな存在が大きな注目を集めることはなかった。
だが、時は巡り、そのミニマルでテクニカルなデザインが、再び現代のファッションシーンで評価される時が来た。日本のファッションブランド、"JUNYA WATANABE MAN(ジュンヤ ワタナベ マン)"とのコラボレーションでベースモデルに採用されるなど、その先進的な美学が再発見されている 。パフォーマンスの最前線で生まれた機能美が、時を経て新たな価値を纏う。
そして今回、そのスタイリッシュなシルエットを、フューチャリスティックな輝きで包み込んだ最新カラーが登場。アッパー全体を、艶やかなメタリックシルバーで構築し、ミニマルなデザインに近未来的な印象をプラスした。極薄のヴィブラムソールには精悍なブラックを採用。シルバーとブラックが織りなす美しい2トーンが、その唯一無二のシルエットを一層際立たせている。
日本国内では2025年にニューバランス取扱店にて発売予定。価格は16,940円 (税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。