"NIKE(ナイキ)"の歴史の中でも特に象徴的なサッカースパイク"TOTAL 90 III"が、現在のトレンドであるブロークコアを取り入れ、ライフスタイルシューズとして復活を遂げる。シリーズの原点である初代"TOTAL 90"は1998年に発売され、パワーと正確さに重点を置いたデザインで当時のサッカーシューズ市場に新風を吹き込んだ。2002年に発売された"TOTAL 90 II"は、初代のコンセプトをさらに進化させ、オフセンターのシューレースやストライピングなど、後の"III"にも継承されるデザイン要素を導入。そして2004年にリリースされた"TOTAL 90 III"は、当時のトッププレーヤーである"ロナウド"、"ロベルト・カルロス"、"ウェイン・ルーニー"などが開発段階からテストに参加し、そのフィードバックをもとに制作された。アッパー部分にはオフセンターに配置されたシューレースと非対称のストライピングが施され、単なるデザイン要素ではなくボールのインパクトゾーンを拡大し、シュートの精度とパワーを向上させる機能的な役割を果たす。また、合成皮革とメッシュの組み合わせによって快適性と通気性も高められている。
今回は室内向けに開発されたフラットソール版をタウンユース向けにアレンジ。スパイクならではのディテールをそのまま受け継ぎつつ、カジュアルウェアとしても違和感なく取り入れられるように仕立てている。カラーリングはセイル、ライトオーレウッドブラウン、ライトボーン、ガムダークブラウンで構築。キルティングトゥボックスと、サイドに配された象徴的な「90」のロゴが際立つ。左右非対称のシューレースシステムは当初ボールコントロールを向上させるための設計だったが、現在ではミニマルなデザインに個性的な表情を加えるディテールとなっている。ガムラバーアウトソールがクラシックな美学を完成させる。サッカーのルーツを忠実に守りながら、カジュアルウェアとしても違和感なく取り入れられる一足に仕上がっている。
日本国内では2025年にナイキ取扱店にて発売予定。価格は$100。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのTwitterやFacebookなどで報告したい。