足全体をフォームで包む、次世代リカバリークロッグ!
速く走るためのテクノロジーを、競技を終えた足元にも。"ADIDAS(アディダス)"が、ドイツで開催した"HOME OF INNOVATION(ホーム オブ イノベーション)"で、新たなコンセプトモデル"HYPERBOOST 360(ハイパーブースト 360)"を披露した。今作は、運動後の快適性を追求するリカバリークロッグ。足裏を支えるソールにとどまらず、アッパーにもクッションフォームを用い、足全体を柔らかく包み込む発想が特徴となる。
その背景にあるのが、2026年に"HYPERBOOST EDGE(ハイパーブースト エッジ)"でデビューした新世代のクッショニング。レーシングシューズ用の"LIGHTSTRIKE PRO(ライトストライク プロ)"で培った知見を生かし、粒状のフォームによって軽さ、反発性、柔らかな履き心地を追求してきた。ランニングでは着地から蹴り出しを支える素材を、今作では足を覆う部分まで展開。走行中のパフォーマンスを高めるだけでなく、その前後を支えるシューズへと応用している。同イベントでは、ハイパーブーストを用いたバスケットボールシューズのコンセプトも披露された。コート上の動きを支えるバスケットボール用と、競技後の快適性を追求する今作。用途は異なるものの、いずれもフォームの可能性をランニング以外へ展開する試みとなる。
披露されたサンプルは、鮮烈なオレンジレッドを全面にまとったスリッポン型。フォームの細かな粒感をそのまま見せ、アッパーとソールが連続する丸みのあるフォルムを構築した。甲からサイドに並ぶ小さな通気孔が空気の通り道をつくり、足を覆いながらも蒸れに配慮。かかとを包む履き口には、アキレス腱周辺の圧迫を避けるための切り欠きも設けられている。装飾を抑えたボディに、ブラックのスリーストライプスが力強いアクセントを添える。
開発ではアスリートのフィードバックを取り入れ、足の敏感な接触部位に関するデータも活用。柔らかさだけを求めるのではなく、足との当たり方まで検討しながら、競技後に心地よく履ける構造を探っている。準備、競技、回復を一連の流れとして捉えるアディダスの取り組みを、シューズ全体に広がるフォームで表現した実験的な一足となる。
現段階では開発中のコンセプトモデルとなり、市販化の有無、発売日、価格は発表されていない。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。







