緑青のような退廃美をまとった"SHOX R4"!
"NIKE(ナイキ)"が1990年代末から2000年代初頭にかけて打ち出した革新的なクッショニングシステム、"SHOX(ショックス)"。長い開発期間を経て誕生したこのシステムは、ヒールに柱状のユニットを配置し、着地時の衝撃を受け止めながら反発へと変えるというアイディアで注目を集めた。エアバッグを内蔵する"AIR(エア)"とは異なり、外から見えるメカニカルな構造そのものがデザインの主役となり、2000年代のハイテクスニーカーブームを象徴する存在となっていく。
その代表格が、2000年に登場した"SHOX R4(ショックス R4)"である。流れるようなローカットのアッパーに、ヒールの4本柱のショックスユニットを組み合わせたランニング由来の一足で、当時のナイキらしいスピード感と実験性を併せ持っていた。基本仕様は、耐久性を備えたシンセティックとテキスタイルのアッパー、通気性を確保するレーザーパーフォレーション、安定感を高めるヒールのショックスユニット、グリップを担うラバーアウトソールで構成される。機能を視覚的に見せるその佇まいは、近年のY2Kリバイバルともマッチし、Z世代を中心に近未来感のあるシルエットとして再評価されている。
今回スタンバイした"SP"仕様は、ノーブルグリーン、チームケリーグリーン、ラフグリーンを重ね、まるで銅が年月を経て緑青をまとったような雰囲気を再現。アッパーには深いグリーンをベースに、ブラウンがかったムラや擦れたようなパターンを落とし込み、新品でありながら時間の経過を感じさせる表情へ仕上げた。光沢のあるサイドラインや立体的なパネルが、"SHOX R4"本来の流線的なシルエットを強調している。
足元はブラックのミッドソールとショックスユニットで引き締め、退廃的なグリーンのアッパーとの対比を作り出す。トウやヒールの補強パーツ、ライニング、アウトソールもブラックでまとめ、全体の重心を低く見せているのも特徴だ。あえて錆びや経年変化を思わせるコンセプトを取り入れることで、近未来的な"SHOX"のメカニズムに、アートピースのような静かな異質感を加えた一足となっている。
海外では2026年6月4日にナイキ取扱店にて発売予定。価格は$170。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。













