英国クラシックの設計思想で"SUEDE"をブーツライクに再構築!
2000年、デザイナーの日高久代氏とパターンカッターの宮原秀晃氏によって始動した、日本発の"SCYE(サイ)"。ブランド名はテーラー用語で袖ぐりを意味し、英国クラシックを基礎に、素材、カッティング、内部構造までを現代の生活に合わせて組み直したリアルクローズを提案している。見た目を飾るためだけの線ではなく、身体の動きを助ける機能的なパターンを重視する姿勢は、端正なシルエットと快適な着心地を両立させる原動力となってきた。
"PUMA(プーマ)"とのコラボレーションは2025年春夏にスタート。初回はT7トラックスーツやフットボールシャツとともに、テラスシューズの"PALERMO(パレルモ)"を再構築。続くキャップやバッグなどのアクセサリーでは、SCYEを象徴するRHINOとPUMA CATを組み合わせたグラフィックを展開。そして第3弾となる2026年秋冬コレクションでは、半世紀以上にわたり愛されてきた"SUEDE"へと視線を向けた。
"PUMA SUEDE(プーマ スウェード)"の原点は、1968年のメキシコ五輪を前に登場した"CRACK(クラック)"に遡る。染色しやすいスウェードを用い、競技後にも履けるPUMA初のライフスタイルシューズとして誕生。ブラックとホワイトの一足は、陸上選手"TOMMIE SMITH(トミー・スミス)"が表彰台で人種差別への抗議を示した歴史的な場面で、その傍らに置かれていた。1973年にはバスケットボール選手"WALT FRAZIER(ウォルト・フレイジャー)"の要望を反映した"CLYDE(クライド)"へと発展。その後"SUEDE"の名が定着し、ニューヨークのB-BOYやスケートボーダーにも受け入れられ、コートからストリートへ活躍の場を広げていった。
今回の"AGED COPPER(エイジドコッパー)"は、黄みを帯びたキャメルカラーの天然皮革でアッパーを構成。フォームストリップ、フラットシューレース、ラバーソールまで近い色調でつなぎ、毛並みの濃淡や細かなステッチによってワントーンの中に奥行きを作り出した。下部の通常アイレットを残しながら、履き口側の3段だけをくすんだ真鍮色のレースフックへ変更。"SUEDE"らしい端正なシルエットを保ちつつ、トレッキングブーツを思わせる実用的なパーツを加えている。同色の平紐に加えてオレンジレッドのパラシュートコードも付属し、紐を替えることで落ち着いた表情から鮮やかなアクセントへ変化を楽しめる。
淡いベージュのパイピングが履き口を柔らかく縁取り、外側にはゴールドの"PUMA SUEDE"ロゴを配置。左右のヒールにはRHINOとPUMA CATを振り分け、インソールにも両者のマークを繰り返した総柄をあしらった。初回の"PALERMO"で用いられた意匠を受け継ぎながら、クラシックなスニーカーとブーツの要素を緻密に整えた、SCYEらしい一足となっている。
日本国内では2026年9月18日よりプーマ取扱店にて発売予定。価格は19,800円(税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。












