紫の濃淡で彩った"ACG LDV"!
1970年代後半に長距離用ランニングシューズとして誕生した"NIKE(ナイキ)"の"LDV(LONG DISTANCE VECTOR)"。安定性を意識した直線的なラストと、ビル・バウワーマンが考案したワッフルアウトソールの発展形を備え、軽量性と柔軟性、通気性を追求した一足だった。その性能が意外な場所で試されたのが、1978年のK2遠征である。登山家のリック・リッジウェイとジョン・ロスケリーは、ベースキャンプまで約177kmに及ぶ行程で黄色の"LDV"を着用。遠征後には、軽さを保ったままアッパーとソールの耐久性を高めるようナイキへ提案した。この実地での経験は、1981年に登場した"LAVA DOME(ラバドーム)"、"APPROACH(アプローチ)"、"MAGMA(マグマ)"などの開発を促し、1989年に本格始動する"ACG(ALL CONDITIONS GEAR)"へつながる重要な出来事となった。
2026年にデビューした"ACG LDV"は、往年のランニングシューズらしいシャープなシルエットながら、舗装路から起伏のある路面まで使いやすい構造へアップデート。アッパーには耐久性と通気性を備えたメッシュを使い、トゥ、アイステイ、ヒールに補強パーツを重ねている。ラバー製のワッフルアウトソールは、クラシックな意匠を残しつつ深いラグを加え、安定したトラクションを確保。軽快な履き心地と、アウトドアで求められるタフさを組み合わせた現代版となっている。
今作は、モナークパープルのメッシュをベースに、ボールドベリーとパープルダイナスティの補強パーツを重ねたカラーリング。異なる紫を組み合わせることでパネルの立体感を際立たせ、サイドのスウッシュとヒールタブには深い色調を配置した。シューレースとシュータン、厚みのあるミッドソールはサミットホワイトで切り替え、ブラックのラグアウトソールが輪郭を明確にしている。外側のヒールにはオレンジの三角形"ACG"ロゴを添え、アウトドアカテゴリーらしいアクセントをプラス。同日展開予定の"ハイパーロイヤル"とは異なり、秋冬のスタイリングにも取り入れやすい落ち着いた配色に仕上がっている。
海外では2026年10月1日よりナイキ取扱店にて発売予定。価格は203.13豪ドル。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。












