眠れるアーカイブランナー"1226"に新たな価値を吹き込む!
1969年に川久保玲が東京で立ち上げた"COMME DES GARCONS(コム デ ギャルソン)"は、既成の美しさや服作りの常識に問いを投げかけ、パリのモードシーンで独自の存在感を築いてきた日本発のブランドである。その中で1978年に始動したメンズライン、"COMME DES GARCONS HOMME(コム デ ギャルソン・オム)"は、日常に馴染むウェアを軸にしながら、素材の切り替えやパッチワーク、ワークウェアの要素でさりげない違和感を忍ばせてきた。近年の"NEW BALANCE(ニューバランス)"との関係も深く、"2010"をはじめ、アーカイブや新型を"CDG HOMME"らしい抑制された色使いで再編集している。
今回のベースとなる"1226"は、2011年に登場した"NEW BALANCE"のランニングシューズ。高走行距離のランナーを想定した安定性重視のモデルで、ソールには軽量な"ABZORB FL(アブゾーブ FL)"、ヒールの衝撃を受け止める"N-ERGY(エナジー)"、内側への倒れ込みを抑える"Stabilicore(スタビリコア)"や"Stability Web(スタビリティ ウェブ)"など、当時のニューバランスが持つテクノロジーが惜しみなく注ぎ込まれていた。1000番台や990番台の影に隠れながらも、流れるような補強パーツ、通気性に優れたメッシュ、存在感のあるソールユニットによって、2010年代初頭のハイパフォーマンスランニングの空気を色濃く残している。近年、"1906R"や"860V2"、"2010"など、2000年代以降のテクニカルなランニングシューズがファッションシーンで再評価される中、"1226"の復活はその流れをさらに深める一足となりそうだ。
今回は、オリジナルが持っていたメタリックな印象やデジタル調の装飾を抑え、チャコール、ブラウン、カーキを重ねたアーシーな表情へ刷新。ヴァンプからサドルにかけては通気性を感じさせる粗めのオープンメッシュを敷き、上から型押しを加えたヌバックの補強パーツを配置することで、無骨さと奥行きのある質感を両立させている。サイドの"N"ロゴやシュータンの"COMME DES GARCONS HOMME"ロゴもトーンを揃え、厚みのあるソールには"ABZORB"を刻んだクッショニングパーツを可視化。ランニングアーカイブの迫力を残しながら、都会的なアウトドアユーティリティへと引き寄せたコラボレーションモデルに仕上げられている。
日本国内では2027年春夏シーズンにCOMME DES GARCONS HOMMEにて発売予定。価格は未定。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。











