ひび割れた質感と鮮烈な赤が引き立つ"スピリテイン 2000"!
使い古されたバスケットボールや擦り切れたネットに、作品の素材として新たな価値を見出すアーティスト、"TYRRELL WINSTON(タイレル・ウィンストン)"。デトロイトを拠点に活動する彼は、拾い集めたボールを格子状に並べた作品で知られ、スポーツとアートを独自の視点で結びつけてきた。街のコートに残された古いネットを新品と交換し、回収したネットを作品へと変える"NETWORK"もその代表例。摩耗や傷を消さず、それぞれの道具が使われてきた時間まで表現に取り込む作風が特徴となっている。
スニーカーでは、2022年の"CLUB C 85(クラブ C 85)"など、"REEBOK(リーボック)"とのコラボレーションでも存在感を示した。2026年3月には"ADIDAS(アディダス)"と複数シーズンにわたるパートナーシップを発表。第一弾の"LIGHTBLAZE POD(ライトブレイズ ポッド)"では、キャンバスと塗装を用い、履き込むことで持ち主だけの一足へ変化するという考え方を提案した。続く"CLIMACOOL 4D(クライマクール 4D)"では、3Dプリントの格子構造に赤いスリーストライプスを重ねるなど、異なるモデルを通して表現を展開している。
新たに登場するのは、2000年代のランニングカルチャーを着想源とする"SPIRITAIN 2000(スピリテイン 2000)"。アッパーを鮮やかなエキップメントレッドのメッシュで構成し、オフホワイトの補強パーツには細かなクラック加工を施した。大きく開いた網目と、長年使い込んだようなひび割れの対比が目を引く仕上がり。サイドの曲線的な切り替えにはジグザグのステッチを走らせ、シューレースやスリーストライプス、ライニングまで赤で揃えている。さらにヒールのサインと前足部の小さなロゴにゴールドを差し込み、スポーティな配色にさりげない上品さを添えた。
足元にはライトグレーとクリーム色を組み合わせた厚みのあるソールを採用。衝撃を吸収する"adiPRENE(アディプリーン)"に、足の中ほどの安定性を支える"TORSION(トルション)"、スムーズな足運びをサポートする"FORMOTION(フォーモーション)"を組み合わせる。踵のユニットにも赤を配し、アッパーとの一体感を持たせた。ランニング由来の機能と、使い込まれた物の表情を大切にするウィンストンの視点が感じられる、新鮮なコラボレーションとなっている。
海外では2026年10月22日にアディダス取扱店にて発売予定。価格は149ユーロ。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。












