二段重ねのエアがマラソンのスピードを新たな領域へ!
42.195kmの先にある、わずか一秒を追い求めて。"NIKE(ナイキ)"が、マラソンレーシングの最上位モデル"APEX(エイペックス)"を発表した。共同創業者ビル・バウワーマンの手作りのスパイクから、高反発フォームとカーボンプレートを組み合わせたレーシングシューズまで、ランナーとともに速さを追求してきたナイキ。その開発をさらに進める今作は、"NIKE SPORT RESEARCH LAB(ナイキ スポーツ リサーチ ラボ)"での研究と、長年にわたるアスリートのフィードバックから誕生した。エア、フォーム、プレート、アッパーを一体で設計し、マラソンでの効率と軽さを徹底的に磨き上げている。
ひと目で違いを印象づけるのが、前足部に露出した二段重ねの"AIR ZOOM(エア ズーム)"。上下に積層したユニットを2組、合計4つ配置し、ナイキのランニングシューズで前足部に最も多くのエアを用いた構成となる。踏み込む力を受けて圧縮され、蓄えたエネルギーを返す仕組みを、上下方向へ拡張。新しいエア技術は"ALPHAFLY 4(アルファフライ 4)"とも共有しながら、APEXでは限界のスピードを追うランナーに向けてシステム全体を調整している。
エアを支えるフォームも一新。レース専用に開発された"ZOOMX LT(ズームX LT)"は、従来のZOOMXよりも柔らかく軽量で、エネルギーリターンも高めた素材となる。その上で重要な役割を担うのが、再設計されたカーボンファイバー製"FLYPLATE(フライプレート)"。エアの上方に位置するプレートを逆波形に持ち上げ、荷重を二段重ねのユニットへ導く形状を採用した。フォームの反発、エアの圧縮、プレートの働きを連動させ、蹴り出しへとつなげる設計となっている。
さらに、かかとと前足部のスタックハイトをともに40mmとした、前後の高低差がないゼロドロップ構造を導入。足裏全体を厚いクッションで支えながら、幅を広げたアウトソールと、つま先へ反り上がるロッカー形状によって安定性と前方への体重移動を補う。ナイキの比較では、メンズUS10サイズでALPHAFLY 3に対し、エネルギーリターンが最大40%向上し、重量は10%以上軽減。これはシューズの反発特性と重量の比較であり、走行速度や記録が同じ割合で向上することを示す数値ではない。
アッパーには軽量で通気性に優れた"FLYKNIT X(フライニット X)"を採用。足に沿うニットの履き口に加え、ソックライナーを省いた構造で余分な部材を減らし、包み込むようなフィットを追求した。アウトソールには"GOATEK"と"FAST SHOT"を組み合わせ、グリップと耐久性が必要な位置に素材を配置。足裏まで細かく軽量化を図っている。公開された一足はブラックとホワイトの透け感ある編み地に、大きなスウッシュを配置。黒いソールの空間からレッドとグリーンのエアが覗き、複雑な機構を視覚的にも際立たせた。
新たなレース向けラインでは、速さの限界を追求するAPEX、反応性と快適さ、安定性をバランスさせたALPHAFLY 4、レースへの挑戦を支える"SWOOSHFLY(スウッシュフライ)"という3つの選択肢を展開。それぞれ異なる目標を持つランナーへ向け、テクノロジーの組み合わせを変えている。APEXは、その中でもマラソンのパフォーマンスを最優先した先進的な一足として登場する。
日本国内では2027年1月にNIKE.COMおよび一部取扱店にて発売予定。価格は55,000円 (税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。








