グラフィティの巨匠が描く色彩がブッカーの足元を彩る!
ニューヨークの地下鉄から世界の美術館へ、表現の舞台を広げてきた"FUTURA(フューチュラ)"。1970年代から活動するグラフィティアートの先駆者であり、文字を中心とするスタイルに抽象的な線や色彩を持ち込み、独自の世界を築いてきた。球体や軌道を思わせる繊細な線、霧のように広がる色、躍動感のあるハンドスタイルは、作品からプロダクトまで一貫する彼の特徴。そのアートが今回、フェニックス・サンズの"DEVIN BOOKER(デビン・ブッカー)"のシグネチャーへと落とし込まれた。
"NIKE(ナイキ)"との関係は長く、2003年にはスウェード、レザー、メッシュを組み合わせた"DUNK LOW PRO SB(ダンク ロー プロ SB)"を発表。2004年には音楽プロジェクト"U.N.K.L.E.(アンクル)"のダンク ハイでもグラフィックを手掛け、音楽、アート、スケートを結び付けた。近年では、絵画の色彩をキャンバスのオーバーレイへ移した"2024年のフューチュラ ラボラトリーズ × SB ダンク ロー"が大きな話題に。さらに2025年には、70歳を祝う非売品の"エアフォース1 ロー フロム"も登場し、長年にわたる特別な関係を印象づけた。
今回、ブッカーがNBAメディアデーで披露したのは、"FUTURA × NIKE BOOK 2(フューチュラ × ナイキ ブック2)"。ブッカーの2代目シグネチャーは、スケートシューズやヴィンテージカー、クラシックなナイキ スポーツウェアから着想を得たローカット。コートでも日常でも映える落ち着いたスタイルに、現代のバスケットボールに必要な機能を組み合わせている。基本設計では、前足部の"AIR ZOOM(エア ズーム)"と"CUSHLON 3.0(クシュロン 3.0)"ミッドソール、柔らかなフォームのインソールを採用。低く構えたシルエットで接地感を重視しながら、踏み込みの反応と足裏のクッショニングを支える構成となっている。
そのすっきりとしたアッパーを、今作ではフューチュラのアートを描くキャンバスへと転換。ホワイトをベースに、イエロー、ティール、深い赤紫などの色を散らし、その上へ球体を思わせる円や曲線を幾重にも重ねた。均一な反復柄とは異なる自由な配置が、つま先からサイド、シュータンへと広がり、見る角度によって異なる表情を生み出す。サイドのスウッシュはボディに馴染ませ、線と色の重なりを主役に据えた。
シュータンラベルの"BOOK"も、フューチュラらしい傾きのある筆致でアレンジ。通常のモデルとは異なる文字の表情が、コラボレーションをさりげなく主張する。シューレースとミッドソールはホワイトで整え、複雑なグラフィックに軽快さを加えた。ダンクで親しまれてきたフューチュラの色彩表現を、現役プレーヤーのパフォーマンスシューズへ持ち込んだ注目作となっている。
現時点では一般販売の有無、発売日、価格は未発表。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。













