走るための軽さを、山を歩くための強さへ!
"NIKE(ナイキ)"のアウトドアカテゴリー、"ACG(ALL CONDITIONS GEAR)"の始まりを辿ると、1978年のK2遠征へ行き着く。ナイキは米国遠征隊に、ベースキャンプまで約110マイルを進むアプローチ用としてランニングシューズ"LDV"を提供。重いレザーブーツが主流だった時代に、その軽さ、柔軟性、通気性が岩場で有効に働いた。帰還した登山家から寄せられた、より頑丈なソールとアッパーを求める声は、1981年の"LAVA DOME(ラバ ドーム)"、"APPROACH(アプローチ)"、"MAGMA(マグマ)"へと結実。1989年に"ACG"が本格始動し、ランニングの軽快さをアウトドアへ応用する発想を受け継いできた。
2026年、"NIKE TRAIL(ナイキ トレイル)"を取り込み、トレイルランニング、ハイキング、探索に軸足を置くパフォーマンスブランドとして"ACG"が再始動。その新体制で初のハイキングモデルとして送り出されたのが、"ACG ZEGAMA(ACG ゼガマ)"の反発力とクッション性を、長時間の歩行へ最適化した"ACG ZEGAMA HIKE(ACG ゼガマ ハイク)"である。オレゴンやアルプスでのロングハイク、韓国のランクラブ、ロサンゼルスのアーバンハイキンググループ、ユタの大学アスリートとのテストを重ね、荷物を背負った8〜10時間の行程でも快適性と安定性が続くように設計された。
足型には前足部とトゥボックスへ余裕を持たせたトレイル専用ラストを採用。長時間の歩行で足が広がった際にも圧迫を抑え、拡張されたアイステイによってフィットを細かく調整できる。ミッドソールは、足裏直下に軽量で反発性に優れた"ZOOMX(ズームX)"を置き、その周囲を硬めのフォームで支える二層構造。柔らかな接地感を確保しながら、岩や凹凸からの衝撃を和らげ、横方向のブレも抑える。ヒールバンドとミッドカットの履き口が登り下りで踵と足首を固定し、伸縮性のあるゲイターが小石や土の侵入を防ぐ。
接地面には、濡れた岩場と乾いた土の双方で高いグリップ力を発揮する"VIBRAM MEGAGRIP(ヴィブラム メガグリップ)"を搭載。5mmのラグと幅広のベースが急な下りでも安定した着地を支える。スタックハイトはヒール32mm、前足部28mmで、ドロップは4mm。メンズUS10相当で約425gにまとめられ、厚いクッションとプロテクションを備えながら、従来の重厚なハイキングブーツとは異なる軽快な足運びを目指している。
今作は、通気性に優れたブラックのテキスタイルをベースに、ラバー状のオーバーレイと補強されたトゥ、ヒールガードを重ねた。小さなアイアンストーンのスウッシュがダークトーンに変化を加え、厚みのあるクリームIIのミッドソールとアウトソールがタフなボディを明るく切り替える。ヒールの三角形"ACG"ロゴ、シュータンと踵のプルループ、斑点を散らしたラウンドシューレース、イエローの"Vibram"ロゴもアウトドアギアらしさを強調。トレイルで必要な保護性を備えながら、秋冬のストリートにも取り入れやすい落ち着いた配色となっている。
海外では2026年9月よりナイキ取扱店にて発売開始。価格はCA$235。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。










