紙面を思わせる編集感覚を、ドイツ軍由来のトレーナーへ!
スニーカーを題材に、余白を生かしたレイアウトと端正な写真、要点を絞った文章でアーカイブの魅力を伝えてきた"HARTCOPY(ハートコピー)"。デジタルメディアでありながら印刷物のような視線を持つ同チームは、過去の名作をただ再掲するのではなく、細部を読み解く編集の行為そのものをデザインへ置き換えてきた。
ベースとなる"ADIDAS(アディダス)"の"BW ARMY(BW アーミー)"は、1970年代に西ドイツ軍の屋内訓練用として使われたトレーニングシューズを源流に持つ。低いフォルム、前足部を覆うT字のパネル、ガムラバーアウトソールという実用的な構成は、軍の放出品を通じてファッションへ広がった。装飾を抑えた輪郭は、後に"GERMAN ARMY TRAINER"の呼び名でも知られ、レザーシューズのように服装へなじむローテクモデルとして支持されている。
"HARTCOPY"と"adidas"は2024年に初めて"BW ARMY"を共同制作し、ソフトなホワイトレザー、レッドのステッチ、ガムソールでその原型を丁寧に扱った。続く本作では"DECON(デコン)"の名が示す通り、タンと履き口に切りっぱなしを思わせる縁を残し、芯を抜いたような軽い表情へ整えている。サイドのブランディングを目立たせず、シューレースパネル脇のレッドのジグザグステッチだけを強調。手書きの校正記号にも見える小さな意匠が、媒体としての"HARTCOPY"を端的に表している。
クリスタルホワイトは、柔らかなホワイトレザーにトゥ、シューレース、ヒールのオフホワイトを重ね、ガムソールでクラシックな足元を作る。もう一方のハローゴールドは、アッパーからソールまで淡いイエローを連続させながら、部位ごとのわずかな濃淡でパネルを浮かび上がらせた。どちらも赤いステッチが唯一の強い差し色となり、軍用トレーナーの素朴な設計と、出版物の赤字修正を連想させる表現を結び付けている。
海外では2026年8月28日より、adidasおよび一部取扱店にて発売予定。価格は€129。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。
■CRYSTAL WHITE/GREY ONE/GUM 3(LA6835)
■HALO GOLD/HALO GOLD/GUM 3(LA6836)















