"YE"が自ら描く新たな"YEEZY"!
音楽プロデューサー、ラッパー、そしてデザイナーとして時代を動かしてきた"KANYE WEST(カニエ・ウェスト)"こと"YE(イェ)"。スニーカー分野への挑戦は、2000年代半ばに"REEBOK(リーボック)"の"S.CARTER CL(S.カーター CL)"へ、デビュー作"THE COLLEGE DROPOUT(ザ カレッジ ドロップアウト)"のベアを配したプロモーションサンプルを制作した頃まで遡る。一般販売には至らなかったものの、音楽の世界観をスニーカーへ移す初期の試みとなった。2009年には"NIKE(ナイキ)"から、アスリートではない人物の名を冠した本格的なシグネチャー"AIR YEEZY(エア イージー)"を発表。続く"AIR YEEZY 2 "RED OCTOBER"(エア イージー 2 "レッド オクトーバー")"は、音楽とファッションを結ぶ象徴的な存在となった。
ロイヤリティや事業の主導権を求めて"NIKE"との協業を終えた"YE"は、2013年に"ADIDAS(アディダス)"と契約。2015年の"YEEZY BOOST 750(イージー ブースト 750)"を皮切りに、"350"、"500"、"700"、"FOAM RUNNER(フォーム ランナー)"、"SLIDE(スライド)"と新たなヒット作を次々と送り出した。2016年にはフットウェアからアパレルまでを扱う長期的な事業へ拡大し、"YEEZY"は世界規模のスニーカーブームを生み出していく。
その関係が終わったのは2022年10月。パリで開いたショーに"WHITE LIVES MATTER"のシャツを登場させて反発を招き、その後もSNSやインタビューで反ユダヤ的な発言を重ねた。"ADIDAS"は同月上旬に提携を再検討し、10月25日に即時終了を発表。"YEEZY"製品の生産と"YE"側への支払いを停止し、提携下で生まれた既存製品や配色のデザイン権は同社が保有すると説明した。契約終了による2022年純利益への影響を最大2億5,000万ユーロと見積もったことからも、事業の規模がうかがえる。
以降の"YE"は、自身のレーベル"YZY(イージー)"でフットウェアを再始動。ソックス型の"YZY PODS(イージー ポッズ)"、スリッパ型の"SL-01"、ボリュームのある"YZY BL-01(イージー BL-01)"、ミニマルな"YS-02"などを直販し、大手メーカーの技術や流通網に依存しない展開を試みてきた。そして新たに姿を現したのが"YEEZY 800(イージー 800)"である。数字を用いた名称は"ADIDAS"時代のモデルを連想させる。公開された一足はブラックで統一され、バリスティックメッシュを思わせるシュータン、ヌバック調のオーバーレイ、側面を覆う粗い網目のテキスタイルを組み合わせる。厚みのあるソールにも不規則な凹凸を与え、ランニングシューズを思わせるシルエットへ荒々しい素材感を加えた。サイドには目立つロゴを置かず、色と構造だけで存在感を作り出している。
現時点では発売日などは明かされていない。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。







