英国製のスウェードで上品さを格上げ!
ひとつのシルエットが、時代と場所に応じて異なる名を得てきた。1968年、メキシコシティ五輪に向けた"CRACK(クラック)"として始まり、1973年にはNBA屈指のスタイルアイコン、"WALT FRAZIER(ウォルト・フレイジャー)"の意見を取り入れた"CLYDE(クライド)"へ発展。その後、特徴的なアッパー素材から"PUMA SUEDE(プーマ スウェード)"と呼ばれ、ニューヨークのBボーイやスケーターに愛用された。1980年代の英国では、アメリカでの人気を示す"STATES(ステイツ)"の名でも親しまれた。スポーツからヒップホップ、スケート、ファッションへと居場所を広げながら、スウェードという素材そのものをアイデンティティとしてきた稀有なクラシックだ。
そのシルエットを英国の革づくりで磨き上げるのが、"CHARLES F. STEAD(チャールズ・F・ステッド)"とのパートナーシップである。同社は1904年よりリーズの"SHEEPSCAR TANNERY(シープスカー・タンナリー)"で革を製造。現存する建物の一部は1823年にまで遡り、かつては周辺のタンナーがミーンウッド・ベックの軟水を利用していた。創業期の羊革による製本用レザーやセーム革から、鹿革、バックスキン、現代的なスウェードへと領域を広げ、柔らかな手触りと耐久性を両立させてきた。繊維組織を収縮させて密度を高める独自の鞣しは、毛足の美しさだけでなく、靴として履き込める強さを素材へ与えるためのものだ。
2025年に登場した"SUEDE CHARLES F. STEAD IV/V"に続き、新たに送り出される"VI"では、深く鮮やかなロイヤルサファイアをメインに据えた。プレミアムスウェードで包んだアッパーは、毛並みの方向や光の当たり方によって濃淡を変え、均一なブルーの中に豊かな奥行きを作り出す。フォームストリップとラバーソールには、わずかに温かみを帯びたアルパインスノーを配置。純白よりも柔らかなコントラストが、クラシックな輪郭と素材の発色を際立たせている。シューレースやステッチをブルーで揃え、スウェード製のレースタグには"CHARLES F. STEAD"のエンブレムを刻印。装飾を抑えた構成だからこそ、革の質感、色の深さ、細身のシルエットが正面に現れる。モデル名と素材の原点を重ね合わせた、"SUEDE"らしさを純度高く味わえる仕上がりだ。
日本国内では2026年7月18日よりプーマ取扱店にてにて発売予定。価格は22,000円(税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。











