英国製の端正な"991"を静かなドーブグレーで彩る!
1982年に初代"990"が誕生して以来、"NEW BALANCE(ニューバランス)"の最高峰を担ってきた"99X"シリーズ。舗装路用ランニングシューズとして培った機能性と、時代に左右されにくいデザインを結びつけ、現在ではファッションの定番としても揺るぎない地位を築いている。その系譜の第8弾として2001年に登場した"991"は、21世紀最初の"99X"であり、"990V2"に続く次世代モデルとして開発された一足だ。流線型のトゥボックスと小ぶりな"N"ロゴがスピード感を生み、前足部とかかと部分の両方へ"ABZORB(アブゾーブ)"を搭載。クッションの存在を窓状のパーツから見せるミッドソールは、当時のランニングシューズらしい先進性を視覚的にも伝えた。
その完成度を支えるのが、イギリス・カンブリア州フリンビーの工場で受け継がれる"MADE IN UK(メイド イン UK)"のものづくりである。複数のパネルが複雑に重なるアッパーを丁寧に縫い上げ、柔らかな素材の表情とシャープな輪郭を両立。前後の"ABZORB"に加え、耐摩耗性に優れたラバーアウトソールが日常での安定した履き心地を支える。フルレングスの"FuelCell"を採用した"991V2"が展開される現在、本作は2001年の設計を色濃く残す"M991V1"を採用。初代ならではの細身のシルエットと、重なりの多いソール構成を改めて楽しめる。
ドーブと名付けられた本作は、淡く穏やかなグレーをアッパーの中心に据えた。毛足を揃えた上質なスウェードが光の当たり方によって繊細な濃淡を描き、トゥ、アイステイ、サイド、ヒールへ連なる各パネルの輪郭を際立たせる。つま先や履き口にはチャコールグレーのレザーを差し込み、柔らかな色調を引き締めた。サイドの"N"ロゴはメタリックシルバーで縁取り、控えめな輝きをプラス。シュータンラベルとヒールの"991"も同系色でまとめられ、ブランド表記を主張しすぎない端正な仕上がりとなっている。
ミッドソールには、わずかにセージを帯びたオフホワイトを採用。経年変化を思わせる落ち着いた色味が、2000年代初頭のランニングシューズらしい雰囲気を深めている。前後から覗くダークグレーの"ABZORB"、ブラックを配したアウトソールが重心を低く見せ、淡色のアッパーに確かなメリハリを与えた。ニューバランスを象徴するグレーの魅力を、英国製の素材使いと抑制の利いた配色で引き出した一足となっている。
海外では2026年7月よりニューバランス取扱店にて発売開始。価格は€269.95。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。












