卵の構造を足元へ、異端の"GEL-SD-LYTE"が再始動!
過去のパフォーマンスシューズを現代の感性で蘇らせ、ファッションシーンへ新たな価値を提示する"ASICS SPORTSTYLE(アシックス スポーツスタイル)"。その豊富なアーカイブの中でも、ひときわ実験的な存在が2010年に登場した"GEL-SD-LYTE(ゲル SD ライト)"である。当時主流だったランニングシューズとは異なる立体的なフォルムを持ち、足を包む構造そのものをデザインとして可視化。約15年の時を経て復活すると、"モノクロ"をはじめとするインラインモデルに加え、"COMME DES GARÇONS SHIRT(コム デ ギャルソン・シャツ)"によるアレンジも登場し、その先進性が改めて注目されている。
スニーカーの着想源となったのは、硬い殻と柔らかな内膜から成る卵の構造である。外部から守る殻の役割を、ミッドソールからアッパーへせり上がる成型パーツで表現。その内側へ通気性に優れたメッシュを組み込み、足を支えるホールド感と快適性の両立を目指した。つま先や踵まで大きく巻き上がるパーツ、後足部を囲む曲線、サイドに浮かぶアシックスストライプが一体となり、機能がそのまま外観を形作っている。オリジナルでは、液状のEVAを型へ流し込むインジェクション製法を用いて、接着や縫製、成型時に生じる廃材を抑えることにも挑戦。2010年代初頭の一足でありながら、構造と生産工程の両面から従来の作り方を問い直したモデルだった。
現行版は、この個性的なツーリングを受け継ぎながら、ミッドソールへ"FLYTEFOAM PROPEL(フライトフォーム プロペル)"を採用。衝撃を和らげるクッション性に反発性を加え、独特な外観だけで終わらない、弾むような足運びを支える。前足部には細かく分割したフレックスグルーブ、踵側には接地を安定させるラバーパーツを配置。アーカイブの意匠を保ちつつ、日常で履きやすい感触へ更新されている。
新色は、内膜を思わせるオープンメッシュを柔らかなクリームで統一し、外側を囲むパーツとソールの大部分をカーボンで引き締めた。アシックスストライプにはシルバーを差し、複雑に重なるラインを鮮明に浮かび上がらせている。アウトソールには再びクリームを配し、横から見た際には黒いシェルの上下を淡色が挟む構成になっている。
日本国内では2026年7月16日よりアシックス取扱店にて発売予定。価格は19,800円(税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。












