無骨なグレーで名作"ZX 8000"を引き締める!
1984年にスタートした"ADIDAS(アディダス)"の"ZX(ゼットエックス)"シリーズは、ランナーの目的や路面環境に合わせて機能を細分化し、当時のパフォーマンスランニングを押し進めたアーカイブである。なかでも1989年に登場した"ZX 8000(ゼットエックス 8000)"は、前足部と後足部の動きを支える"TORSION SYSTEM(トルションシステム)"を搭載した象徴的な一足。メッシュ、スウェード、TPUパーツ、EVAミッドソールを組み合わせた複雑なパネル構成は、ランニングシューズとしての実用性と、80年代末らしい未来感を同時に示していた。
今回は、ユーティリティブラックとグレーでまとめた落ち着きのあるニューカラー。同時期に登場する"BEIGE/BROWN"が土っぽいアウトドアムードを漂わせていたのに対し、本作は都市的でタフな表情を強めている。アッパーには格子状に見えるテキスタイルをベースに使い、前足部やアイステイ、ヒール周りにはブラック系のスウェードを重ねた。素材ごとの濃淡が控えめなグレーの中に奥行きを作り、クラシックなローカットランナーを現代的なユーティリティ仕様へと引き寄せている。
サイドのスリーストライプスは同系色で沈ませ、シューレース周りの樹脂パーツやヒールケージもダークトーンで統一。そこにミッドソール側面のターコイズ、アウトソールのネオンイエローのトルションバー、ヒール付近のメタリック調パーツが鋭いアクセントとして効いている。黒とグレーの重さを保ちながら、ZXシリーズらしいテクノロジー感を細部で浮かび上がらせる配色だ。
さらにソール裏には、丸みのあるラグと直線的なトレッドを組み合わせた力強いパターンを採用。レトロランニングの軽快さに、ワークギアのような頼もしさを加えている。付属するデコラティブチャームも、無骨な配色の中で小さな遊びを生むポイント。派手なカラーで魅せることの多い"ZX 8000"を、シックな素材感と実用的な空気でまとめた一足となっている。
海外では2026年7月10日にアディダス取扱店にて発売予定。価格は€130。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。













