精悍なブラックに鮮烈なクリムゾンを差し込んだ一足!
1998年にデビューした"AIR MAX PLUS(エアマックス プラス)"は、90年代後半の"NIKE(ナイキ)"が生み出したハイテクシューズの異端児である。その中心にあったのが、樹脂製の半球状クッション材を組み合わせ、サスペンションのように衝撃吸収と安定性を調整する"TUNED AIR(チューンド エア)"だった。1997年ごろ、この新技術を搭載するシューズは15案以上ものデザインが検討されながらも決定打を欠き、行き場を失っていたとされる。その難題を託されたのが、ナイキに入社して間もない新人デザイナー、"SEAN MCDOWELL(ショーン・マクダウェル)"であった。
彼が着想を得たのは、休暇中に友人と過ごしていたフロリダの黄昏時のビーチ。真っ青な空が夕暮れとともに深いブルーへ沈んでいく色の移ろいは、初期モデルの鮮烈なグラデーションへ。風に揺れるヤシの木は、アッパーを包み込む波打つようなTPUサポートケージへ。さらに水面から跳ね上がるクジラの尾びれは、土踏まずを支えるシャンクプレートのフォルムへと落とし込まれた。自然界の有機的なラインと、"TUNED AIR"の機能美を結びつけたことで、"AIR MAX PLUS"は通称"TN"として、ランニングシューズでありながらストリートでカルト的な支持を獲得していく。
今回ラインナップされた新色は、ブラックを主役にした精悍なカラーウェイ。メッシュアッパーからTPUケージ、シューレース、つま先の光沢パーツまで黒でまとめ、"AIR MAX PLUS"特有の流れるようなラインを力強く浮かび上がらせている。サイドのスウッシュは小ぶりながら、エッジをブライトクリムゾンで縁取ることで鋭いアクセントに。シュータンラベルやインソールにも同系色を添え、ダークトーンの中に赤い熱量を差し込んでいる。
足元を支えるミッドソールはブラックを基調としながら、後部のみブライトクリムゾンを大胆に走らせた構成。ヒールのビジブルエアを囲む赤いパーツが、サスペンションのような"TUNED AIR"の存在感を強調し、後ろ姿にも強いインパクトを残す。アウトソール裏にも赤をのぞかせ、ヒールにはおなじみの"Tn"ロゴを配置。漆黒のボディにクリムゾンの光が差し込むようなコントラストが、"AIR MAX PLUS"の攻撃的なシルエットをさらに引き締める一足となっている。
海外では2026年7月1日にナイキ取扱店にて発売予定。価格は979.99 RON。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。












