1977年のランニングDNAを軽やかなニットで再構築!
1970年代、アメリカでジョギングブームが広がる中、創業間もない"NIKE(ナイキ)"が長距離ランナーへ向けて送り出した"LD-1000"。"LD"は"LONG DISTANCE(ロングディスタンス)"に由来し、1000マイルを走り抜くことを想定した耐久性と安定性を追求していた。最大の特徴は、着地時のブレを抑えるために大きく外側へ張り出したフレアヒールと、ビル・バウワーマンの発想から生まれたワッフルアウトソールである。革新的だった一方で、その大胆なヒール構造は一部で安全上の課題も抱え、回収された歴史を持つ。それでも"LD-1000"は、失敗を恐れずに理想を形にしようとしたナイキ創成期の実験精神を物語る、特別なランニングアーカイブとして語り継がれている。
今回の"LD-1000 FLYKNIT(LD-1000 フライニット)"では、1977年のクラシックなシルエットに、2012年の"FLYKNIT RACER(フライニット レーサー)"で大きな注目を集めた"FLYKNIT(フライニット)"を融合。フライニットは、強度のある糸を一体成型に近い形で編み上げ、必要な部分にサポート性、伸縮性、通気性を配置できるナイキの代表的テクノロジーである。ソックスのように足を包み込む軽さと、ランニングに求められるホールド感を両立するために生まれた素材を、レトロな薄底ランナーへ落とし込むことで、競技用シューズのDNAをタウンユースへ向けて柔らかくチューニングしている。
本作は、ライトボーン、バイオベージュ、セイルを重ねた淡いニュートラルトーンで構成。アッパーはベージュ系のフライニットで編み上げ、サイドやトゥまわりには目の粗いパターンを取り入れることで、軽やかな透け感と涼しげな表情を生み出している。アイステイや履き口は同系色でまとめ、ヒールタブにはアースカラーを添えて全体を引き締める。シュータンのレッドの"NIKE"ロゴがヴィンテージランナーらしいアクセントとなり、サイドのスウッシュは編み地の中に溶け込むように配置。足元にはセイルカラーのミッドソールと、ブラウン系のワッフルアウトソールを合わせ、1970年代のランニングシューズらしい接地感を残している。ランニングの歴史を感じさせながら、軽く、通気性があり、日常のスタイリングにも馴染む一足へと仕上げられた。
日本国内では2026年6月10日よりBILLY'Sにて発売中。価格は18,810円(税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。











